†導かれる聖女†
「リドムをっ…リドムを殺したあなたを……
私は許さない!!」
あの時…私は大切な人を救えなかった…
手を差し延べる事さえもできなかった…
「もう…失いたくない…
あんな思いは…二度とっ…」
涙が視界を霞めていく。
悔しくて悲しくて…
憎い………
「ほう…あの時のお前に人を思うそぶりなど微塵も感じなかったがな?
ただの人形のようだったではないか?」
ウィザードの言葉に私は唇を噛む。それは血が滲む程に…
「私は…ずっと気付かなかった。彼の本当の優しさに…表面上の事しか見ていなかった。そのせいで彼を失ったのもわかっている…」
私はウィザードをキッと睨みつける。
「でも…人の命を玩具のように扱うあなたは…罪深き魔の者。聖女マリアの名において、あなたを滅します」
私は片手をウィザードへと向ける。
ウィザードは楽しそうに私を見つめた。
「ほう…でも我とて聖女とは部が悪いのでね。お前の相手は他の者に頼むとする」
そう言ってウィザードは片手を地面へと向けた。
「impracticalcrash」
「きゃっ……嫌っ…」
地面が崩れる。
そんな私に誰かが手を伸ばした。
【選んで下さい】
*吸血鬼ルーク〔#〕
*聖剣士ティアネイ〔184〕