†導かれる聖女†
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「うっ………」
体のあちこちが痛い。ゆっくり体を起こし、周りを見渡す。
そこは何枚もの鏡に囲まれた鏡の世界だった。
「……ウィザード…何が目的なの……?」
『遊戯の時間だ…』
まるで私の言葉に反応するかのように声が聞こえた。
「ウィザードじゃない…
あなたはアンデットね……」
まだあまり力の入らない体を無理矢理起こして周りを見渡す。
アンデットの姿は見えない…
もしかしたら…この空間自体がアンデット の腹の中なのかもしれない。