†導かれる聖女†


「私…」

「帰るぞ、セシル」


ルークは私を抱きしめる。


温かい…
この温もりさえあれば私は…


どんな場所でも生きていける。この人は…私のかけがえのない温もり…




「…うん……」



私はルークの胸に顔を埋めた。


「傷つけてごめんなさい…」


私はルークの傷口に手を当て、傷を治した。








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