†導かれる聖女†
「大丈夫だ」
ルークは不器用ながらも私の頭を撫でた。
「帰るぞ」
「でもどうやって…」
「こうやって…だ」
ルークは私を横抱きにすると勢い良く飛翔した。
「わっ…」
物凄い風を感じる。
「口を閉じていろ。怪我をする」
言われた通りに口を閉じてルークの顔を見上げた。
契約…
そんな繋がりしかない私達…
それでもルークは傍にいると言ってくれた。
ルーク……
それは本当に契約だから…?
もし…
もし違うなら……
私は嬉しいのに………