†導かれる聖女†
「えっ!?ちょ、おい!!!」
完治したばかりで体に力が入らないティアネイを置いてルークはスタスタと歩く。
「お前とは契約していない。よってお前を助ける義務もない」
「ちょっ…」
そんな二人のやり取りに呆れ半分、楽しさ半分だ。
「ふふっ…」
「セシルも何とか言ってくれよ!!」
「ルーク」
私がルークの名前を呼ぶと、ルークは訴えかけるように私をじっと見た。
「ティアネイは仲間よ。支え合わなきゃ」
そう言えばルークは深いため息をついてティアネイの元へと戻っていった。
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