†導かれる聖女†


「きっと歩いては行けない。でも絶対にたどり着ける…」


「それは何処なんだ?」


無表情なままそれを尋ねる彼が何を考えているのか全く分からない。


他人である私の事なんてどうでもいい存在だろうに…


ましてや人間など…
ただの餌としか見ていないはずだ。


「…分からない。
地図にも乗らない…世界の最果ての地なのかもしれない」


それでも彼に素直に答えてしまうのは何故だろう…


「なら俺も…
俺の目的地にたどり着くまではお前とお前と共にいよう」


その言葉に目を見開く。
理由が分からなかった…


私…聖女という存在はそれだけて狙われる。
危険にも合うというわけだ。


なのに何故……







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