†導かれる聖女†


『…もうっ…
ティアネイの馬鹿…』


憎まれ口を叩きながらも、レイナは僕の肩に頭を預けた。


『…レイナ……
僕はレイナが好きだよ。
ずっとずっと前から…』


レイナの頭を撫でながら
僕は笑う。


子供の頃は僕と同じくらいの肩の高さが…
今は僕の方が高い。


これで君を守れる…


『わた、私…も……
あなた以外は男の子として見れないんだから…』


そんな嬉しい事を言ってくれたレイナの唇に短いキスをする。


やっと通じ合えた…
これからはずっと傍に…








< 96 / 207 >

この作品をシェア

pagetop