BOND
「菊池!」


「武藤くん!」


「聞いたか?」


「うん。嘘だよね!?」


「…。」




武藤くんは目を逸らし、ソワソワしている。





嘘だ…。




「ほら、お前ら教室に戻りなさい!」




先生が生徒を誘導する。




「武藤くん…。」


「放課後、病院行こう。」


「…。」





私たちは仕方なく教室に戻った。







でも授業どころじゃない。





私は本倉くんの方を見た。




彼もソワソワしている。





友…。





お願いだから、無事でいて…。
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