BOND
放課後



私と武藤くんと吉瀬くんとで病院に駆け付けた。




病室をノックして中に入る。





友のそばで泣きじゃくってる女の人。





友のお母さんだろう。




「おばさん。友は‥?」


「あなたたちは友のお友達?」


「はい。」


「ふっ…うぅっ…ありがとうねぇ。」


「「「…。」」」




おばさんは涙で顔がぐちゃぐちゃだ。



「おばさん、友はどうなんですか?」



武藤くんはおばさんの背中を擦りながら聞いた。



「命に別状はないわ…。」


「はぁっ…よかったぁ。」


「でも、この子、いじめに合ってたみたい。」


「「「えっ!?」」」


「体中に痣があるのよっ…っ…。」



おばさんは涙をハンカチで拭きながら言った。
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