BOND
体中に…痣?



あっ…だからあのとき保健室に!?




友を見ると、ただ眠っているようにしか見えない。





私があのとき無理にでも聞いていたら…。






私は病室をそっと後にした。






私は涙を堪えて廊下にあるソファに座った。






友…。





どうして言ってくれなかったの…。





あぁ…私が早く気づいてれば…。




「菊池‥。」




武藤くんと吉瀬くんが病室から出てきた。





「とりあえずは一安心だ。大丈夫だって。」



吉瀬くんが私の隣に座り、背中を擦ってくれた。




「っ‥私がもっと早く気づいてれば…。」



「自分を責めるな‥。」



武藤くんはそう言って歩き出した。
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