BOND
頭がテンパって、どうしていいのかわからない。



「俺はお前の彼氏だ。」



必死に友に説明する。



「彼氏‥?」


「そう!」


「‥ごめんなさい。覚えてない‥。」


「じゃあ思い出せ。」



俺は友の唇を強引に奪った。




頼むから、思い出してくれ。





「ちょっ…んんっ…いや…!」





俺は友の顔を両手で固定して唇を押し当てた。






抵抗する友。





俺は必死だった。






思い出してほしい。





俺のこと。
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