BOND
俺は越智に一から教え直した。




読み込みの速さは抜群だ。





「武藤くん、ありがとう。」


「あぁ。」




越智の笑顔久しぶりに見たな。





俺は久しぶりにテンションが上がった。





バイトを終え、二人で家路についた。




「武藤くんは彼女いないの?」


「いないよ。どうして?」


「いつも女の子に囲まれてるのに?」


「ははっ。それは関係ないよ。」


「ふーん。どうして彼女つくらないの?」


「…。そんなに俺に彼女つくってほしい?」


「あっ‥そういうんじゃなくて‥。」


「フッ。冗談。俺には好きな女がいる。」



今目の前に。





「え…?あ‥そうなんだ‥。」



越智は俺を見てすぐに目を逸らした。





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