BOND
俺は越智のおでこにキスを落とし、家路についた。





“私と前にキスしたこと‥ある?”






越智は思い出しそうなのかもしれない。






そんな気がした。













数日後




俺が廊下を歩いてるとき。




前から越智が走ってきた。




泣きながら。




「越智!?」



俺は越智の腕を引き、止めた。




「武藤くんっ…。」




俺は越智の腕を引いて空き教室に入った。




「何があった?」


「裕がっ‥。」



それ以上何も言わない越智。
< 167 / 432 >

この作品をシェア

pagetop