BOND
すると快は何も言わず私の手を握った。





私は快を見上げた。





でも快は真っ直ぐ前を向いたまま。






私は嬉しくてニヤけた。






告白しなくても気持ちは通じてる。





そう思った。






遊園地に入ると、人、人、人。




「すごい人ー。」


「まず何行く?」


「「「ジェットコースター!」」」



快の問いに、3人声を揃えて答えた。





クスッと笑う快。






私たちは列に並んだ。







「なぁ、声出した奴の負けな。」

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