BOND
しばらくすると、携帯が鳴った。




私は携帯を見てドキッとした。





快だ。






私は恐る恐る通話ボタンを押した。





「‥はい。」



「…。」



「快?」



「何で一人で決めるわけ?」



「それは‥驚かせようと思って‥。」




快の声に感情がない。





私は正座して電話を握りしめた。





「モデルの話はいつ決まったわけ?」



「夏休み前に‥。」



「…。」



「快言ったでしょ?私が女優になったらいいのにって。」



「それとこれとは違うと思うけど?」



「どう違うの?快なら応援してくれると思ってた。」



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