BOND
翌日


朝キッチンに行くと、男の人が私を見た。




「座れ。」


「え?」


「メシ喰え。」


「…。」





急に何?




私はカウンターに座った。






男の人はおいしそうな朝食を私の目の前に置いた。






「あ、あの‥?」


「お前、メシ喰わずにいつも行ってるから。」


「っ‥。」


「喰え。残したら許さない。」





そう言って私の隣に座り、朝食を食べ始めた。






私はクスッと笑った。






「何がおかしい?」


「いえ。頂きます。」


「ん。」



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