BOND
私は危うく食器を落とすとこだった。




「え?」


「二度と言わない。」


「‥。」





私は秘かに笑った。






きっとシャイな人なんだ。






男の人はリビングのソファに座り、テレビをつけた。






すると私が出てるCMが流れた。




「お前、仕事楽しいか?」


「‥はい。楽しいです。」


「…。」






男の人は私を見ようとしない。






私は男の人の背中を見つめ食器を拭いた。







「あの、あなたは何をしてる人なんですか?」



「サラリーマン。」
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