BOND
クスクス笑う二人。



「でもさ、快くんたち会えてるの?」


「全然。」





友美は今、時の人だからなぁ。





そのとき俺の携帯が鳴った。




「はい。」


「快。」


「父さん。」


「今日会社に来なさい。」


「‥はい。」





父さんの声からしていい知らせではなさそうだ。







「快?」


「あ。いや。」





勇人が俺の顔を覗き込む。







俺は目を逸らし、パンを頬張った。







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