BOND
「兄貴。」


「今から会えるか?」


「あぁ。どこ?」







俺は電話を切り、兄貴の会社へ向かった。







ここから兄貴の会社までは歩いて10分もかからない。






















社長室の前に立ち、ノックする。



「はい。」




俺はゆっくりドアを開けた。






兄貴はデスクに向かってパソコンをたたいていた。





「いらっしゃい。」





ニコッと笑う兄貴は今まで見たことがない。





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