BOND
快SIDE



卒業して数日後、俺は空港にいた。





「快、頼んだぞ。」




父さんはにっこり笑う。





俺は笑う気力すらなかった。





「じゃあ、父さん、行ってきます。」


「あぁ。しっかりな。」






俺は父さんに見送られ、日本を後にした。


















友美には何も言わずに出て来た。






でもこうするしかないと思った。






友美は芸能界で活躍している。






俺たちは別れてはいない、少しの時間、“離れる”だけだ。



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