BOND
~♪~♪

「もしもし。」


「友ちゃん、今大丈夫?」


「‥うん。」





勇人くんは優しい口調で言った。




「快は悩んでたよ。でも友ちゃんに言わずに行くとは思ってなかった。」


「…。」


「快、3日前に発ったんだ。」


「私振られたのかな‥。」






自分で言ってて泣けてくる。





「振ってなんかないよ。快は友ちゃんを信じてるんだよ。」


「…っ…。」


「“離れてても俺らには絆がある。”って、快の口癖になってた。友ちゃんがテレビで活躍しだしてから。」



「っ‥ほんと…?」



「うん。だからあいつは絶対友ちゃんを裏切らないよ。」



「っ…。」




勇人くんの言葉が私の胸に沁みた。






「だから、友ちゃんも快を信じて。」


「っ‥勇人くんっ…。」


「大丈夫。」
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