BOND
新入生代表、武藤快‥??



「その人がどうしたの??」


「…。ねぇ、友。」


明は座り直して私の方を向いた。



「はい。」


「起きてた??」


「寝てました。」


「でしょうね。」


「はい。」



そして明は前を向いてしまった。



「ちょっと!説明足りないよっ!」


「言わなくてもわかるでしょ。女子が騒ぐ=?」


「かっこよかった?」


「正解。」


なるほど。



私は一人納得し、前を向いた。



隣からは盛大なため息が聞こえたけれど。




だって、私には裕がいるしっ♪



どうでもいいって言ったらアレだけど、私は裕だけでいい。




私は窓の外を見つめた。




裕も入学式終わったかなぁ。
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