青春途上中〈2〉
「あ?ふざけんなよ。
てめぇも同じだろうが」

伊崎も、さっきのあいつと一緒でからかって連れてきたくせに。

「何言ってんだ?」

「帰る!てめぇらの玩具じゃねぇ!!!」

伊崎から背を向けるが、腕を引っ張られた。

「お前、本気で俺好み」

「は?」

殴られると思っていた松橋は、伊崎からの意外な言葉に、ばっちりと目が合った。

「まだ俺の本気がわかってねぇみたいだな」







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