青春途上中〈2〉
「てめぇは俺に惚れてる、だから俺の女なんだよ!

知らねぇ男と話してたら容赦ねぇからな」

自分の顔が熱い。
こんな顔を見られたくなくて俯いた。

「えらい束縛強いねんなぁ」

「うるせぇよ!やっと手に入れたんだ」

高原は、ふっ、と伊崎の目を見て笑った。
そして立ち上がり松橋の頭をクシャクシャと撫でた。

「愛されてるやんか。
大事にしなあかんで」






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