青春途上中〈2〉
「親友の話やって言うたやろ。

ガキが偉そうに言うな。
慰めるなんて10年早いねん」

高原は、もう振り向かない。

「ありがとうな。
そん時は世話になるわ」

パタンと静かに扉が閉まった。

「何の話だ?」

「女同士の話だよ。
初めての女の友達」

「あー、そうかよ」

伊崎は口を尖らせて拗ねているように見えた。

高原、うまくいくといいな。




●…end…………?…●




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