青春途上中〈2〉
「どこ行くのかな~?篠原」

ゆっくり立ち去ろうとする篠原に襟首を掴まれ完全に猫だ。

「いや…、煙草吸いに…」

「ここでも吸えるでしょう?」

篠原は、無言に座り直す。

怪訝な顔をして二人を眺めてる事に祥太は気付いた。

「そうだねぇ…」

篠原に何やら耳打ちをしている。もう嫌な予感しかない。

「頼んだよ~!それでチャラにしてあげるから」





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