黒龍
「それより、どうして優ちゃんがここにいるの?」

「それは、俺がこの学園の理事長だから♪」

「ええぇぇぇぇぇぇー!!優ちゃんが!?嘘ー!!!!」

「ひでーー!!俺だって頑張ったのに……。」

あぁー。地雷踏んだ…。こうなるとめんどいんだよな~…。

はぁー。

「ごめんごめん!優ちゃんは凄いよ!一番かっこいいよ!」

こうしないと、ずっといじけるからな~…。

なんで、私の周りはこういう人が多いんだろう…?と密かに思う…。

ーピクッ

「ハハハッ!だろ~!?俺もやればできるんだよ!!…て、それよりこの学園は全寮制だからな?」

「あー、それは兄貴達に聞いたよ」

学園の族のことや全寮制のことなど、クソ親父が何も教えなかった為兄貴達が、今日の朝説明してくれたんだー。

「そうか!…だが、知っていると思うが…気をつけろよ?」

多分、他の族と『私の正体』のことか…。

「うん。わかってるよ。気をつける。」

「ならいい…。もし何かあったらいつでも連絡するんだぞ?まあ、無くても連絡やここに来ていいからな?」

「心配性な所は、昔から変わらないな~。フフッ、懐かしいな~。」

「あぁ。蘭も変わってないな。暫く、会ってなかった間にこんなに綺麗になってるなんてな?」

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