黒龍
この日も、いつも通り全身黒を纏い、パーカーのフードを深く被り路地裏をさまよっていた。

さぁ~て、今日はどんな獲物がいるかな~♪

色々、考えながら柄の悪い阿呆をなぎ倒したり、組からの電話で仕事でクラブやキャバクラの巡回や潰し・暴走族の潰しをしながら、帰る時間だがこの日は満月でもう少し見ていたくて、目的もなく路地裏を歩いていた。

その姿は、黒猫のようで気ままに路地裏をさまよっていた。
「綺麗…。ーーも見てるのかな…」

そろそろ、帰ろうかと思った時に、声が聞こえてきた。

「誰だ…?1人…?いや3人いるか?」

夜も遅く、この時間帯の路地裏はいつも静まり返っているのに、普通なら帰るが何故か気になってそこへゆっくり近づいて行った。

近づくにつれて、声が大きくなりそれ以外に殴る音までして来た。

「はぁー。また、阿呆がいるのか…。折角、月が綺麗なのに。」
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