黒龍
あぁー。手応えなさすぎ…。

本気出すまでもなかったか…。

ーチラッ

傷だらけだが、綺麗だな…。

あれ…?何でこんな事思ってるんだろ?

「大丈夫か?」

何故か、気付いた時にはそう声をかけていた。

いつもなら、すぐ離れ病院に電話をして帰るのに…。

見た感じ、思ったより傷が深そうだな。

意識がなくなりつつある。

電話しようとした時、聞こえるか定かではないくらいなのに…

その時、私にははっきりと聞こえた…。
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