黒龍
『お…お前…の名は…』

確かに、そう聞こえた。

答えようか、迷ったが…私の口は自然と開いていた…。

「…黒龍の姫…」

と、聞こえたかは分からない…。

けど、答えたのと同時に意識が無くなった。私は、すぐに近付きそっと脈を見た。

とりあえず、生きていると分かり私の家のかかりつけの病院に電話し、迎えに来てもらうように頼んだ。

病院には、“いつも通り、私の事は言わないように”と言い電話を切った。

その後、助けた男が私のことを探していた事も知らずに…。

そんなことも忘れて、私は高校生になった。一応、有名な帝王学園に入ったけど色々あり、退学した。

まさか、転校した先で出会ってこれから私の人生が、変わっていくなんてこの時の私は分からなかった。

しかも、お互い気づかず出会いは最悪…w
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