黒龍
なんか…このやり取り前に見たことあるかも…。

「私ですけど…」

やっと、私の話になった…。長くね?…時間ないんじゃ…?

「えっ!?女の子ですか!?だって、この学校男子しかいないんですよ!!」

なんか、うるさい人だな~…ん?だけど…この人どっかで…。

…あっ!あぁー!!!!!

「思い出した!!京ちゃんだ!!」

優ちゃんと同い年で、現役時代の先輩で当時副総長だった中條 京弥。優ちゃんと同じように、私は“京ちゃん”って呼んでます。

「あ`ぁっ!!……ってえぇっ!!!!その呼び方するのは蘭さんしか呼ばないはず…てことは……まさか!?蘭さんですか!!!!???」

気づくの遅っっっ!…けど、確かに私しか“優ちゃん”とか“京ちゃん”って呼ばないな~。なんでか、私だけいいって言われたな…久しぶりだな~。

「う…うん。久しぶり、京ちゃん。良く分かったね?」

「“京ちゃん”なんて呼ばせているのは蘭さんだけですからね。お久しぶりです。蘭さん。大きく綺麗になりましたね?先ほどは、唸ってしまってすみません…。まさか、転校生が蘭さんだとは知らず、しかもいきなり呼ばれたので…。」
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