甘きゅん【完】
その、ゾクっとするような声色に、


「ひぃぃ…」


あたしが震え上がるのと、


「確か、君だったんじゃないかなぁ?」


生徒会長があたしの行く手を阻むのとが同時だった。


こうなってしまうと、へびに睨まれたカエル状態。


「責任は。
きちんととってもらわないと」


そんなセリフを。


「君の気もすまないだろう?」


そんな綺麗な顔で言われると――…

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