甘きゅん【完】
「ほぉ、いったい、何の真似だ?」
片手で両手首を、もう片手で本を掴まれた。
…って、ちょっと待って!?
「え?
手…右手…」
だって、生徒会長の右手は――…
「君はバカか。
あんな話を信じたのか?」
生徒会長は呆れたように、小さなため息をひとつつくと、分厚い洋書をテーブルの上に乗せた。
片手で両手首を、もう片手で本を掴まれた。
…って、ちょっと待って!?
「え?
手…右手…」
だって、生徒会長の右手は――…
「君はバカか。
あんな話を信じたのか?」
生徒会長は呆れたように、小さなため息をひとつつくと、分厚い洋書をテーブルの上に乗せた。