甘きゅん【完】
首が痛くなるような角度をこらえて、二重人格ともいうべき九条くんを睨み上げると、


「ごめんね?みんな。
2人っきりにさせてね?」


なんて、甘い笑顔で連れ出され、


「おまえさ。
この俺を睨むなんて、100万年はぇんだよっ!」


メガネをとった九条くんに、空き教室のドアに押し付けられ、


「…んっ…」


「俺はおまえの“ご主人様”で――…」


「…ぁっ…」


「“彼氏”だろ?」


やけに大人なキスをされた後――…

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