甘きゅん【完】



真っ暗な部屋の中。


パジャマ姿で窓際に立ち、写真をぎゅーっと胸元に押し付けて、空を見上げる。


数分…数十分…数時間…


窓際に立ち尽くして、今日も無理かな…


そんな風に考えて諦めようとした時――…


「…あ…。
流れ星…」


ずっとずっと待っていた流れ星がスーっと流れた。


その星に向かって――…


「どうか翼くんに告白できますように」


あたしはそんな願いをかけた。

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