甘きゅん【完】
柚月の、そんなバカなところが可愛くて。


俺は忙しい撮影の合間をぬって、学校に顔をだす。


そもそも――…


俺がさ?


芸能界、なんて。


たいして興味もない世界に身をおいているのも、柚月のこんな姿が見たいため。


だから――…


俺はきっと、当分、柚月に“好き”なんて言葉は贈ってやらない。


でもさ?


たまには――…
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