恋する事件簿【完】
けど、「1人では危険」と言われ、止められた。



「圭!芽依実を見なかった?」



「叔母さん…。悪い見てない」



「そう。ごめん、この赤ちゃんと、あの女性をお願い」



「了解しました」



圭という人の後輩に任せると、野神刑事は何かを捜すように辺りを見渡す。



「…難波ー…」



「…芽依実…?」



その時、“難波”と聞こえた。

声の方を辿る。



「叔母さんたち、退避して下さい!芽依実は俺が必ず…」



「那維斗ーーっ!!!!」



「「芽依実――ッ!!」」



俺は非常階段の方へと走った。
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