恋する事件簿【完】
第2部 ①〜命令〜
あれから4ヶ月が過ぎた。
季節は暑い夏。
「悪い、遅れた!!;;」
「課長である兄貴が遅刻して、どうすんの?」
朝から汗だくの叔父さんが母親に怒られ、父親が呆れてる。
前と何ら変わりのない刑事課も、今日から補充要員が来る。
先月、警察学校を卒業したような、新米は来ないけど。
「実はな。急遽、2人から3人に変わってな」
「奇数…また私は北斗とペアを組めない…っ!!」
母親は目を見開き、悔しそうに、叔父さんを見て、一発、食らわせた。
「―――あだッ!!;;」
そんな母親には、父親から厳しい拳骨。