恋する事件簿【完】
私がため息と紫煙を同時に吐き出せば、叔父さんは姿勢を正す。

クールビズで、みんな白や黒なのに対して、叔父さんはピンク。

似合ってて怖い。



「紹介します。どうぞ…って、どこから登場だ?」



叔父さんが課長室に入ると、1人の男と、2人の女が現れた。



「【青葉ーアオバー警察】から派遣された、犬養俊輔ーイヌカイシュンスケーです。
刑事生活8年目、36です」



お辞儀をした犬養さんと目が合う。

「よろしくお願いします」と、直々に言われ、私は母親に助けを求めた。



「すいませんね。娘は婚約者しか興味がなくて」



…こ、“婚約者”ぁぁ!?;;
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