恋する事件簿【完】
第1部 ②〜子供〜
朝から面倒な事があり、仕事にも集中が出来ない中、ようやくお昼休み。
母親の手作り弁当を、1人デスクで開く。
みんなは寄り合って食べてて、両親は課長室だ。
ーーカラカランッ
「…最悪…」
箸が一本、床に落ちた。
取り、息を吹き掛ける。
…ま、大丈夫か。
急騰室に洗いに行くのも面倒だし。
「いただき――…」
ーープルルル…
…あーもぉ!!
今度はタイミングが悪いって!
兄貴を見ても、「芽依実、3コール以内」とかほざいてるし。
「はい、刑事課」
私は不機嫌になりながら出た。