恋する事件簿【完】
「芽依実と、代わりに守優が行ってくれ。後、難波と井川」



「「「了解」」」



「苺愛。井川を頼む」



「わかった」



私の運転で、現場に向かう。



「パトカー通ります。道を開けて下さい」



兄貴が道を開けさせ、何とか大通りもスムーズに進む。



「母さんを近付けないで済むように、3人で状況整理な」



「厄介なのが来たね」



署からは5分程。

着くと私は那維斗と圭兄に駆け寄った。



「圭兄、状況は?」



「避難は完了した。ただ、今は火力が増してて近付けない」



私は窓から飛び出る炎を見上げた。
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