恋する事件簿【完】
「凄ーい!生で初めて見た!」



しかし、すぐに視線を下げた。

「止めなさい」と止める母親を、私はビルから遠ざけた。



「ここに居て」



「でも、井川を!」



「お母さんが、これでまた怪我したり、何かあったら困るから!!」



父親はこうして、私や兄貴が止めるとわかってるから、母親を行かせれたのだろう。

自分より、子供たちの方が止められるから。



「パパに写メしよ!」



無線で状況を報告する兄貴に母親を任せ、私は圭兄と那維斗の元に戻る。

圭兄は不謹慎な井川を睨んでいた。




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