恋する事件簿【完】
落ち着かせてくれる大人が居ないとなると、銃の発泡は難しい。
暴れてたり、泣いてたりしたら、撃たれるかも知れない。
「生きるか死ぬかは、俺ら次第やな」
低い声で言われ、銃口を向けられた時の気持ちが甦った。
私は“私、死ぬんだ”と思うだけだったけど、子供たちは?
恐怖でいっぱいだろう…。
キュッと音が響く。
車が止まり、道と擦れて起った音だ。
「四方に窓がある」
私は状況を確認する兄貴には近付かず、中を見た。
暗がりの部屋。
物置となってるみたいだ。
「芽依実!作戦を立てるぞ!」
兄貴が叫ぶ中、私は花壇から煉瓦を引っこ抜いた。
暴れてたり、泣いてたりしたら、撃たれるかも知れない。
「生きるか死ぬかは、俺ら次第やな」
低い声で言われ、銃口を向けられた時の気持ちが甦った。
私は“私、死ぬんだ”と思うだけだったけど、子供たちは?
恐怖でいっぱいだろう…。
キュッと音が響く。
車が止まり、道と擦れて起った音だ。
「四方に窓がある」
私は状況を確認する兄貴には近付かず、中を見た。
暗がりの部屋。
物置となってるみたいだ。
「芽依実!作戦を立てるぞ!」
兄貴が叫ぶ中、私は花壇から煉瓦を引っこ抜いた。