恋する事件簿【完】
誰かが名前を呼んでる。
目を開くと、大好きな人がみんな居た。
父親と母親。
兄貴と那維斗。
叔父さんたち。
叔母さんたち。
じいちゃん。
ばあちゃん。
お祖父様。
おばあ様。
みんな、みんな。
「めい…わかる…?ママがわかる…?」
「お母さん…泣かないで…。
お父さんも…悲しくなるよ…」
私のせいで、泣かないで。
父親の為に、笑顔でいてあげて。
「良かったなー、北斗」
「あーも。お父さん、煩いわよ?」
「織姫さん。今日は良いじゃない!ねぇ、お父さん」
「そうだな、お母さん」
じいちゃんやお祖父様にも、迷惑掛けちゃって、祖父母不幸だ…。