恋する事件簿【完】
課へ戻ると、おばあ様は居らず、私は仕事を再開した。
「…アレ…」
何だか目が霞んだ。
私は疲れ目用の目薬をさして、書類を見る。
「犬飼さん」
「何かな?」
「この一件、任せても良いですか?」
「これなら大丈夫だよ」
「お願いします」
犬飼さんに仕事を一つ頼み、医務室へと向かった。
目が霞む事を相談しに行った。
「右目が特に、気になる…」
「はい。久しぶりに文字を見たからですかね?」
まだ若いそうけど、木ノ島警察病院の先生なだけあって、信頼が出来る。