恋する事件簿【完】
「めいちゃん、何してんだ!」



坂田が止めに来る中、窓に煉瓦を投げた。

ーーパリーンッ

ぐしゃぐしゃに割れた1枚のガラス。



「銃口を向けられた時、死を覚悟したの。けど…子供たちは怖いと思う」



「だからって、無意味な突入をしてどうする!!」



「じいちゃんが言ってた。
“1%の確率を無駄にするな”って」



冊子に足を掛け、まだ残ってる鋭いガラスの刃先が背中に刺さろうとも、私は中に入った。

話を聞いてた兄貴は、「だから馬鹿は嫌い」と、続けて入って来る。

自分だって、結局は来るのに。



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