恋する事件簿【完】
第2部 ④〜誤解〜
ーーカン…ッ
電話を切った私は、椅子に座ろうも失敗。
「めい大丈夫?;;」
母親が慌てて立ち上がり、倒れた椅子を起こし、私を立たせた。
「うん…」
母親が私の顔を見て来る。
目が合うと、「何かあった?」と訊かれた。
“出動時は、お気を付けて下さい”…
まだ、続く。
また、何か起こる。
それを阻止する事は可能なんだろうか。
「坂田。ちょっと…」
「あ、うん」
家族よりも、坂田を呼び出した方が怪しまれない。
私は坂田を、駐車場へと連れて行った。
マイカーに乗り込み、エンジンをかけて、エアコンを入れる。