恋する事件簿【完】
…敬礼してないよ;;

私は今の兄貴に似てる父親の写真を見つめた。

両親のように、誰もが認めてくれるような刑事になりたい。

ーーピリリリ…



「ヤバい、守優だ!;;」



坂田が焦って電話に出る。



「わかった。俺、めいちゃんの車で向かう!」



何か事件だろうか。

私は坂田が言う住所を聞きながら、ギアチェンジ。

車を発進させた。



「木造アパートの2棟が炎上中。俺たち下は全員出動だって」



「ん。坂田、座席の下にパトランプあるからお願い」



「何であんの…」



「これも出動可能許可を貰った」



坂田は「自家用車なのに!?」と、パトランプを点けながら叫んだ。
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