恋する事件簿【完】
「その気持ちだけで良い。那維斗は自分を責めなくて良い。誰かが悪いわけじゃない。私が、甘かっただけ」
「芽依実…」
私が那維斗の手を握ると、ギュッと力を込められた。
この温かい手。
…大好き。
「苺愛さん、次長と連絡が取れました」
「さすが通子ちゃん。ありがとう」
通子さんが誰かと電話してると思ったら、まさか次長とは。
私は那維斗の手を握ったまま、受話器を受け取った母親を見た。
「私、山下苺愛といいます。野神前警視総監の娘です。――貴方の娘さん、逮捕しても良いですか?嫌なら引き取って下さい。
じゃないと…あんたもその座から引き摺り下ろす」
…凄い…。
「芽依実…」
私が那維斗の手を握ると、ギュッと力を込められた。
この温かい手。
…大好き。
「苺愛さん、次長と連絡が取れました」
「さすが通子ちゃん。ありがとう」
通子さんが誰かと電話してると思ったら、まさか次長とは。
私は那維斗の手を握ったまま、受話器を受け取った母親を見た。
「私、山下苺愛といいます。野神前警視総監の娘です。――貴方の娘さん、逮捕しても良いですか?嫌なら引き取って下さい。
じゃないと…あんたもその座から引き摺り下ろす」
…凄い…。