恋する事件簿【完】
「あれ、守優たちどうしたの?」



…先客あり。

両親が居た。

私たちは隣のテーブルに腰掛けた。



「名探偵さんに奢って貰え」



愚痴った私に、父親は兄貴を指差して言う。

…そうだね。

メニューを開き、那維斗に「好きな物、頼んで良いよ」と言う。



「おーい!認めてねぇよー?」



「独身の男はお金あるでしょう?小さい事は言わない!」



「…わかった、わかった」



母親に言いくるめられ、兄貴から許可も降りる。

私と那維斗は調子に乗って、イタリアンコースを注文。

料金は1人、4千円もするらしい。



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